しみのおはなし その④

【くびのイボ】

最近くびのイボのご相談を受ける機会が増えてきました。気のせいかしら?と思っていましたが、数か月前の新聞にも「老人性いぼ 気になる?」という見出しつきで記事がでていました。どうやら当院だけの現象ではないようです。
この老人性イボは他人に感染することはありませんが、家族からうつるのでは?と勘違いされたりする例もあるようです。また女性では整容上(とくに夏)気になるとのことで治療を希望されるケースが多いです。
健康保険では液体窒素による治療がありますが、なかなか1度の治療では取れないことが多く、かといって何度も液体窒素で処置を繰り返していると、イボやその周辺に色素沈着が強くでてしまうことがあります。このため当院でも顔や首などの目立つ場所のイボで、美容上綺麗に取りたい方には炭酸ガスレーザーでの治療(健康保険適用外)を勧めております。1個でも治療できますが、広範囲(たとえば首のいぼを全部など)でもまとめて治療することが可能です。1週間から10日程度かさぶたができますが、その後はかさぶたも取れてきれいになっていきます。サイズの大きなものは、しばらくの間は治療後の赤みが残る場合がありますが、多くは2~3か月でその赤みも目立たなくなっていきます。
広範囲の治療の場合は、処置の前に30分間程度麻酔クリームを塗布した後にレーザー治療を行っていきます。頸のイボの場合も顕微鏡をみながらひとつひとつレーザーでイボを焼灼していきます。正直なところ・・私の目にもつらい施術ですが、1~2週間後の再診時には患者様がとてもうれしそうな表情で来院されます。というわけで、皆様に喜んでいただけるよう、できる限りしっかり除去するように頑張っております。
気になる方はどうぞご相談ください。料金は個数や範囲により異なりますので、診察の時にお話しさせていただいております。


症例➀


大きめのイボのところはまだ少し赤みが残っています。レーザー治療による炎症後の紅斑ですが、これは次第に薄れて周囲の皮膚となじんでいきます

症例②

 

症例③

症例④

 

2020年03月02日